宮城県医療ソーシャルワーカー協会

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第62回宮城県医療ソーシャルワーク大会を開催しました。

2022/05/17
 令和 4 年 2 月 5 日(土)に宮城県医療ソーシャルワーク大会が行われました。コロナ禍でもあり、 オンラインによる講演でした。テーマは「救急医療と ACP(アドバンス・ケア・プランニング)~私たちができること~」と題して国立長寿医療研究センター緩和ケア診療部医師の西川満則先生と快護相談所「和び咲び」副所長・主任介護支援専門員の大城京子先生からの講演となりました。講演のキーワードを『ピース』として、ACP 概論、事例や体験談を踏まえての大切な視点などの話がありました。
 ACP の定義や考え方、意思決定を実現する上での 4 つのステップ、ACP のプロセスでの大切な事として本人の思い(ピース)をキャッチできるかがポイントであること、支援者としての姿勢としては前のめりの決定を迫ったり、話し合う場をわざと作ったり、文章としてまとめれば良いという考えはNGである事にも触れられ、実際の医療機関や在宅での場面でも陥りやすい行動として学ぶ事が出来ました。また、会話や関わりの中でその人の人生を語ってもらい、表出される言葉の理由を意識的に捉え、大切にしている価値観や人生が ACP に繋がっているとの話もありました。
 本人が意思表示できない場合の推定意思の考え方、代弁者としての選択や医療者側へ判断を委ねる選択肢 についても話をされ実践に即した本人にとっての最善の 7 項目を踏まえての意思実現を考えていくこと 私たち支援者にも求められていること、本人のピースをくみ取り、思いを繋ぐ事が ACP の本質だと感じました。
 (仙台市立病院 西村直哉)
注)写真の様子は過去の大会の様子をイメージとして掲載しています。今大会はオンライン開催としています。
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